SPICEシミュレーション後の分析自動化検討

うまい答えはまだ見つかっていませんが思考整理のために一旦記録。

 

仕事柄SPICEで回路の動作をシミュレーションしていけそうか

駄目そうか判断する事が多いのですが行き詰まりを感じています。

 

何が行き詰まっているか?

大規模な回路の一部を変更した際に生じる波及性分析。

 

何故か?

使える工数は限られているのに

大規模な回路ほど部分変更の波及範囲が読みきれず

その上締め切りが迫ってくると焦って単純なポカをやらかしがち

(波形概形だけ見てOKと見なしたけど実は想定外の直流オフセットが重畳していたとか)

 

結果どうなる?

結果、SIMの検証不十分なまま試作品作って

評価段階で大ポカ見つけて頭を抱える

 

対策は?

検証の質は下げずに検証に必要な総工数を下げる

つまり些末な部分の検証自動化

が対策の方向性になるけどSPICE周りで

標準的な検証自動化支援とか方法論が無い・・・

モンテカルロ解析とか始めるとウンザリする量のデータを

半分以上手作業で整理する羽目になる。

大規模デジタルLSIとかは設計ツール付属の検証機能を使う感じみたいだが

多分、各社内製の検証支援スクリプトみたいなの組んでいる

秘匿されるノウハウの範疇に入る部分。

 

SPICEの検証自動化まわりの現状

「ソフトウェア テスト」で検索すればテストユニットとか

テスト駆動開発とかの本がいくらでも引っかかるが

SPICEとかアナログ回路の文脈でテストを検索しても

大学の試験対策本かせいぜいDFTの概念が引っかかるぐらい

できればLTSPICEコマンドラインで叩いて

所望の特性が出ているのか分析したレポートまで

自動で出力させるようなノウハウ本が欲しい・・・が見つからない。

なので、手元に無い以上は一から十まで検証自動化に関する諸々を仕事の合間で作って行くしか無い。つらたん

 

最後にぼやき

「人間の認知力はどうしようもなく信頼できない」

というのを自分自身で実感する今日この頃。

1回や2回ならともかく

10回似たような波形を繰り返し見てると

どこかで下らない見落としをやらかしている。

そして、シミュレーションでズバリな所望の特性が一発で得られるワケが無い悲しみ。

仕様書に書かれる特性値と

シミュレーション結果を人間の手を介さずに比較できるようなにならないとダメ

(最低限シミュレーション終了と同時に合格・不合格がでてくれないと)