社会人数年目電気電子回路系エンジニアのリアル
電気系エンジニアとして給料もらうようになって数年が経ち、後輩もできてくる訳ですが意外と後輩が電子回路のことを知らない。
電気電子工学科出身なのに知らない。
私は大学時代から愛読書はトラ技と無線と実験、買ってきたアンプキット組んでみたりとかの生活をしていました。
入社時点から何とな~くプリント基板の配線の引き方作法みたいなのが身についたりしていたので
意識せずとも回路図とかプリント板のパターンを見ればざっくり何したいかは分かったのですが
同じモノを後輩が見てもよく分からないと言います。
で、なんでこんな事になるのか自分で考えてみて
思いついたのが次の仮説。
「大学で習ったはずの交流回路理論と実物が結びついてない電気系の学生が多い」
授業居眠りしまくりだった私ですが、自分で回路設計したかったので
キルヒホッフの法則とかテブナンの定理とかを意識しつつ、Z1とかZ2、Z3で表される素子による分圧とか分流といった交流回路理論の教科書問題とかさんざん解いてました。
で、Z1とかZ2、Z3をそれぞれ配線寄生インピーダンス、パスコン、マイコンとかに置き換えて動作を考えるような癖がついています。
でも、後輩的にはそれを話してもピンとこないような顔をされます。
授業ではあくまでも純粋な理論として習い、実物の電気回路素子との関係性みたいな事を意識しない授業や研究テーマを大学で勉強してきたからだと思います。
私の出身大学も実物の電気回路を触るような研究室はほとんどありませんでした。
無線工学とか制御理論とかの方が幅を効かせていたので
会社に入ってから電気回路メインの部署に配属されても
実験授業以外で電子回路を触るのは初めてでよく分からない人が多いのでしょう。
大学の方でもう少し理論と実践を結びつけるようなフォローして欲しいなぁと思います。
(私じゃない)先輩に無茶ぶりされても、そういう部分の基礎が足りてないから
先輩の言うことを鵜呑みにせざるを得なくて、適切に反論できないてないのが可哀想で。