電子回路

差動増幅回路の小信号等価回路への書き下し1

概要 小信号等価回路の使い道がよく分からない人向け、小信号等価回路の具体的な使い方・書き下し。 長くなりそうなので数回に分ける予定。 前書き 大学の電子回路の授業で小信号等価回路を習いましたが、当時は何に役立つのかさっぱりわかりませんでした。 …

LTSPICEでオシロスコープっぽくヒステリシスコンパレータの波形を見る方法

ノイジーな波形をコンパレートして、マイコンなどに入力する回路を LTSPICE上でオシロスコープのように見るサンプルというか備忘録。 信号1Vppの1.5Vオフセット100kHz信号に 0.1Vppのノイズを重畳させて、それをコンパレートしているところ ヒステリシス幅の…

LTspice XVIIをWindows10にインストールしたらハマった落とし穴

LTspice XVIIでNew schematicをすると強制終了になる現象の対処。 Windows10を18年9月にインストールしたところ デフォルトのテンポラリーファイル置き場が不適切なために 新規作成→ファイル書き込めません→強制終了の流れになっていたっぽい。 よって解決策…

センサの基本の基本

よく「高精度のセンサが~」なんて技術系の新製品のニュースに載ったりしますが”高精度”を達成するためには色々あるんだよって電気屋さんのお話。 直接的なEMCノイズの話は今回の対象ではありません。 高精度≒高SN比 高精度と一口に言うと色々ありますが、基…

ノイズフィルタ

今時、USB接続のヘッドホンアンプなり、DACなりでPCの音を出している人が多いと思いますがノイズきになったりしませんか? 私の場合、先日購入したUSB-DACをつなぐと、ブラウザをスクロールさせたときに聞こえる「ジー」って音が気になってました。 音量的に…

続ミキサー考

引き続き多chミキサーのことを延々考えてます。 入出力端子の取り付け方とケースサイズの関係、 加工するとして適当なサイズとお値段のケースは何かなど考えることはたくさんです。 電源は筐体外出しにして±15V作ってパワコンで入力 無理矢理6chステレオ入力…

生存報告

年始にPCのアップグレードして、OSの再インストールしてたら電子工作から遠ざかっていました。 各種ツール類のセットアップでやり遂げた感を味わってしまったのが諸悪の根源。 まあ今後は、たまに更新します。 最近、ROLANDのSTUDIO CAPTUREの取り扱い説明書…

スマホアンプ4

スマホ用アンプ大体FIX回路 R14:温度補償抵抗(+4000ppm/℃近傍品) R15:温度補償抵抗(+4000ppm/℃近傍品) R17:容量負荷対策 R6, R17:精密マッチング調整用抵抗 ちなみにトランスのモデルはデータシートのスペックと巻き線抵抗実測値から 推定すると大体あって…

スマホ用アンプ3

先日回路がざっと決まったのでプリント基板の設計に入りたかったけど、肝心な部品の入手法が見つからなかったので棚上げしていた。 既に決まっている主要部品は以下の通り トランス:TriadMagnetics TY-146P(600Ωライントランス。手持ちがあったので) オペ…

スマホ用アンプ2

前回に引き続きスマホ用アンプ構想 今回のアンプの回路に関しては昔から作って見たかった回路を採用しようと思う。 その回路はCQ出版のOPアンプ大全4巻「OPアンプによる増幅回路の設計技法」に掲載されている 「歪みを最小にするため複合帰還の原理を適用し…

スマホ用アンプ1

スマホの音をPC用スピーカーで出したいが他の機器と音量が違いすぎて不便である。 何が不便って、スマホのためだけにアンプのボリュームをいじりたくない。 テレビを見たり、PCで音楽を聴いたりするのに最適な位置になっているボリュームを使用頻度の低いス…

MOSFETブリッジダイオード

18年6月追記:本記事の内容は追加の検討した結果、下記回路は諸々部品が足りないので素直にブリッジダイオード使う方が無難との結論に達しました。簡単に言えばダイオードとして使いたいのに逆流する瞬間が存在するのでブリッジダイオードより大幅にリップル…

LTspiceで陥った罠について

LTspiceのGUIは今ひとつ好きになれませんが、無料で回路規模制限なしで扱えるのはありがたいので便利使いしています。 電気回路を設計するメーカー勤めの人は トランジスタの素子のモデルをメーカーからダウンロードしたりなどして、 LTspiceで利用する事は…